クマスジャパン

CMAS

(仏語名)Confédération Mondiale des Activités Subaquatiques
(英語名)World Underwater Federation

CMASは、ダイビング指導団体でなく
ダイビングの認定基準を世界に提供している組織です。

CMASは基準を提供する条件に、一国一団体とあります。
この条件から日本国内では、CMAS-JAPANが正式加盟組織となっています。
CMAS-JAPAN は、CMASから日本国に提供されるダイビング基準に従い、
日本国内でCMAS Cカードを発行する教育団体を統括しています。(2024年1月現在)
日本国内でCカードを発効する団体は、CMAS基準を順守しながら、それぞれの指導に特徴をもって行っています。

CMASの活動方法

CMASは、水中活動に三つのカテゴリーに分け、それぞれに、技術委員会、科学委員会、水中スポーツ委員会として活動をしています。
そして、これら活動をするにあたり、国際オリンピック委員会、ユネスコ、ワールドゲームスなどの
国際機関とオフィシャルパートナーとして活動しています。
日本国内でも三つの委員会が活動を行い、技術委員会、科学委員会をCMAS-JAPANが担い、
水中スポーツ委員会は、(一社)日本水中スポーツ連盟が担っています。

CMAS-JPANのダイビング指導

CMAS認定Cカード発行は、世界基準であるCMASダイビング認定基準にて、CMAS-JAPANに加盟する国内指導団体が行っています。
それぞれの団体は、CMASのダイビング認定基準を最低基準として取り入れ、各団体がその指導法において参加者に団体独自の方法をもってダイバー育成を行っています。

クマスジャパン

CMAS-JAPANの国内加盟店情報

世界中では、CMASに承認された132カ国の加盟団体が世界中でCMASを発行し、日本国内では、2024年5月現在CMAS-JAPANに加盟する団体のインストラクターが所属する加盟店舗は全国に約400店舗あり、各団体の特色を生かして、安全で楽しくダイビングができるように日々努力を行っています。

CMASの歴史と国内でのネットワーク

1942
フランスのジャック・イブ・クストーとガス会社技師エミール・ガーニィアンによりレギュレーターが共同開発される
1959
15ヶ国の水中活動連盟がモナコに集まり世界水中連盟(CMAS)を組織する
1985
マイアミで開催されたCMAS総会において日本の加盟が承認
1986
IOC(国際オリンピック委員会)に加盟
1988
UNESCO(国連教育科学文化機関)と「科学ダイバーマニュアル」を完成
IUCN(国連自然保護連盟)とGAIFS(国連スポーツ連盟機構)に加盟
1989
アジアで初CMAS総会を名古屋で開催
2024
日本代表機関をCMAS-JAPANと名称変更
技術・科学委員会の日本国代表組織としてCMASのステータスを維持管理

CMASの歴史

CMASの水中活動は、3つの分野で構成され、分野ごと活発に活動が行われています。
水中スポーツ部門にIOC(オリンピック委員会)、水中科学部門にユネスコなどオフィシャルな団体と密接に関係し、各部門に加盟する条件は、1国1連盟の基本原則で成り立っています。
この基本的な組織形態から、CMAS本部から日本に認められた組織は、水中技術部門と水中科学部門はCMAS-JAPANが担い、水中スポーツ部門は日本水中スポーツ連盟が担っています。
日本国内では、歴史あるCMASの指導基準を採用した活動を1985年から行い、国内でCMASインストラクターが在籍する店舗が約400店舗弱のネットワークを作っています。
技術委員会部門のCMAS-JAPANに加盟する教育団体は、CMASの指導基準によって指導を行いますが、Cカード協議会などにも参加し、必要な部分は吸収しながら、教育内容の充実を図っています。
CMASの指導法は、CMAS基準に到達する指導は、各教育団体が作っている指導法とインストラクターの判断によっても行なわれます。これがCMAS教育法の特徴でもあります。

欧米の一部指導団体は、CMASから脱退後、スクーバ・ダイビングを安全に行う基準として、ANSI(米国規格協会)が承認するRSTC基準を開発し普及を手掛けています。
RSTCカナダ・RSTCアメリカ・日本Cカード協議会のメンバーの一部・RSTCヨーロッパの4地域が1997年1月12日アメリカフロリダ州オークランドに4地域の指導基準管理者及び組織が参集しWRSTCが組織され、ダイビング基準として、ダイバー・インストラクターの養成を手掛けています。
その他、ISO(International Organization for Standardization)(工業分野における最大の標準化機関)が、2007年レクレーショナルダイビングの6基準(2014年現在8基準)を承認しています。

CMAS-JAPANが推奨する継続教育

CMAS認定基準の中には、継続したトレーニングは不可欠とあります。
Cカード取得者に指導する初心者講習(1スターダイバーコース)で身に付けられる内容には、安全に楽しく潜れるよう知識と技術を参加者に提供しています。
しかし、この提供された内容を完全に身に付けるには、継続したダイビング活動が絶対に必要です。
CMASの認定基準では、次のステップである2スターダイバー取得まで、12本の経験ダイビングが必要であるとしています。
この12本の間にいろいろな経験ダイビングをすることをCMAS-JAPANでは推奨しています。
ダイビングスポットの多くは船で移動して行うボートダイビングが多くあることから、ボートダイビングの経験。
また、ボートダイビングスポットは、初心者講習で行った講習水深を、大きく超えた水深が多いことから、大深度潜水の経験、深い水深で水深を維持するためのスキルとして中性浮力、その他、空気タンクでなく人工的に作り出した気体を使用するナイトロックスダイビングなど経験するものは数多くあります。
ダイビングは、経験が優先するといっても過言ではないかもしれません。
他の指導団体では、初心者講習からすぐ上のクラスの講習ができるところもありますが、CMAS-JAPANでは「楽しむことは安全が優先する」と考え、カードのランクも重要ですがそれに伴う、実力を持ったダイバーを育てることが必要と考えています。

CMAS-JAPAN 自然への取り組み

ダイビングを楽しむ環境は雄大な自然にあります。
ダイバーは、海(自然)から感動をもらっています。
今、この感動に恩返しが必要です。
ダイバーの皆様も気が付いていると思いますが、季節来遊漁の変化、サンゴの白化現象、海藻の激減も変化の一つです。
海中の環境変化は、私たちが感動を得る所です。
漁業にとっても深刻です。魚や海藻、貝などが取れなくなっています。
これらを私たちダイバーは、身近に見ています。
この現状を知らせることや、我々が取り組めることは、現場での小さなことですが、問題を解決するために活動を知ってもらうことで、大きな輪に繋がっていけるよう活動しています。

現在CMAS-JAPANグループでの活動は下記を重点的に行っています。
1、潜るたび、目についたゴミを安全の確保が可能な限り、回収する取り組み。
2、地球温暖化によって、海水温の上昇が大きな問題になっています。
  沖縄でサンゴの養殖。
  静岡県では海藻の養殖などを、漁業者のお手伝いしながらの活動。
森林が吸収する「グリーンカーボン」は生物によって排出された二酸化炭素の約 12%を吸収しているとそうですが、それに対して海が吸収する「ブルーカーボン」で約30%といわれており海の環境保護はカーボンニュートラルに向けた大きな活動としても評価され始めています。
なお、各活動は、加盟団体単体でも行っているものもあります。

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